Taktopiaアントレプレナーシップ研修inボストン【立命館守山高校】
|こんにちは。タクトピアの実由です 🙂
今日は、TAKTOPIAの研修の中で、最も人気な研修の一つ、
ボストンアントレプレナーシップ研修について
3月に実施した研修の模様とともにご紹介しようと思います♪
ちょっとボリュームはありますが、これを読めば
タクトピアの研修がどのようなものなのかがわかるはず◎
さぁ、タクトピア研修を一緒に旅しよう!
立命館守山高校ボストンアントレプレナーシップ研修
2017.03,02~13
「我々は『将来の夢』が意味を持たない時代に生きている!」
そんな言葉で幕を開けた12日間の立命館守山高校ボストンアントレプレナーシップ研修。
毎年恒例、弊社北米統括白川寧々のWelcome Speechは、自身の体験をベースに過去10年で起きている世界の変化劇から始まりました。(変化の詳細はこちらのブログにて)
「『〜になりたい』『という職業につきたい』という考え方から『どんな業界でどんなことに携わりたいのか』、つまり『どんな問題に対して取り組んでいきたいか』を考えることが主流になってきている。」
そう、これからの時代に必要なのは、アントレプレナーシップ。
課題解決にチャレンジする実行力や情報収集分析力、判断力、新たな価値を生み出す創造力など、予測不可能な時代を生きる上では総合的な力を鍛えていかねばならないのです。
「意味あること」にダメ出しはされない。
方向を選ぶ自由と
方向を途中で変えても「失敗者」にならない自由がある。
自分が納得していないことを変えていける世界。
TAKTOPIAのボストンアントレプレナーシップ研修の目標は、「どうして自分がその問題を解決したいのか、自分は今までどういう人生を生きてきてそう思うようになったのか、それを語れる人となり、問題を明確にし、解決できる人材となる」こと。そう、アントレプレナーとしてデビューすること!
自分の課題解決アイディアを地元コミュニティの中で公に発表、それがデビュー。
研修期間中は、様々なアクティビティを通し、あるミッションを遂行します。そのミッションとは…
『身の回りの問題を解決するアイディアをチームで練り上げ、アントレプレナーに対してプレゼンせよ!』
以下では、ミッション達成に向けて行われる主要アクティビティを紹介します。
◆起業家講演
アンケートでも常に評価が高いアクティビティの一つ。今回守山高校の研修では、4名の起業家にお越しいただきました。
■AJ from NVBOTS ( https://nvbots.com/ )
〜3Dプリンターが未来を創る〜
工作好きな少年時代を過ごし、やがて遠隔で高精度の外科手術を可能とするマニュピレーションシステムを大学で研究。教育用に最適化された3Dプリンターおよびそれを活用した授業カリキュラムを米国の学校向けに販売。3Dプリンターをあらゆる教科で活用することで学習者の「不確実な環境でも物事を進めていく自信」を育てることを目指している。
■Alessandro from Humon ( https://humon.io/index.html )
〜ワークアウトの未来を変える〜
プロのアスリートから市民ランナーまで、最高のパフォーマンスを引き出すためのワークアウト量を運動中にお知らせ/メニューを提案するウェアラブルデバイスを販売している。これまで病院に行かなければ数値を測れなかった筋肉中の乳酸値量を、手軽な価格とファッショナブルなデザインで健康市場に革命を起こす。
■Angie from Donii ( http://www.donii.org/ )
〜ドネーション文化が世界を変える〜
地元ボストンから世界で新たなドネーション文化を築き上げた女性。毎年大量のドネーションはアフリカの会社が買い取り販売しているという現実に疑問を抱き、自分が持っているものを本当に必要としている人へ直接届けることができるマッチングオンラインサービスで起業。地元から始め、現在は大手企業と提携し活動を広げている。2児の母でもある。
■David Anderton from Deepstream.tv (http://deepstream.tv/)
イギリス出身アメリカ在住。MIT entrepreneurship boot campのイギリスマネジャーであり、起業家。1つの番組を観ながらにして、同時にSNSや過去の記事など関連情報も見られる仕組みを作り提供している。国内外問わず大手テレビ番組と提携しサービスを展開している。
4名とも晴らしい講演だったが、ここでは1社をとりあげたいと思います。
Humonというアスリート向けのウェアラブルディバイスを開発したチームの代表Alexandra。
車はエンジンを見ればその状態が一目でわかるのに、なぜ自分の体のことはわからないのか、人は体のことも知るべきだ、と感じていた彼は、9ヶ月をかけてインタビュー&分析を徹底的に行い、問題とそれを必要とする人を明確にしていったそうです。
初期アイディアから発展を続け、今では新たなマーケットにも広げている。Alexandra氏は、この発展は最初にターゲットをフォーカスして作った結果であると語っていました。
Humon is not a fitness wearable company.
We are a body insight company.
そう、最も重要なことは、「なぜ始めたのか」を忘れずにいることだ。とアツく語っていました。
生徒のみなさんからは、
・Teamが小さくても熱意を伝えたらどんなに有名な人でものってくれる人がいるものなんだ。
・疑問に思ったことをプロフェッショナルに考えているから成功したんだ。
・問題を掘り下げることと、使う人の視点にたつことが大事なんだ。
という気づきの声をもらいました。
◆キャンパスツアー&日本人留学生トークセッション
今回のボストン研修では、以下5大学を訪れました。
MIT(マサチューセッツ工科大学)
Harvard University
Tufts University
Northeastern University
Boston University
大学生さんたちとのトークセッションでは、同じ日本人だからこそ、そして2~4歳しか離れていない身近な先輩だからこそ聞ける、参考になる感化される情報が満載!初日から積極的だった生徒の皆さんですが、この時間はいつもに増して質問の手があがっていました。
生徒の皆さんにとっては、高校卒業後をイメージするのに最も役に立つ時間だったようです。「またこういう時間ありますか?」と目を輝かせて聞いてくる生徒さんもいました。現地で体験した方からじゃないと聞けないお話だったのでとても有意義な時間でした◎
◆海外大学生との協業
様々な大学から集まった学生さんに、自分たちの課題を伝え、一緒にアイディアやプレゼンを磨いていきます。今回は、彼らが研修期間中数回にわたり参加。生徒さんたちのメンターとして活躍してくれました。
自分たちの思っていることを伝えようと必死に頑張る生徒さんは「英語がでてこない!」ともどかしげながらに楽しそう。(この悔しさが英語学習のバネにもなっているんですよね◎)そんな生徒さんの真剣な態度に大学生さんたちも本気で向き合い取り組んでいました。
◆大学教授のワークショップ
■Dr. Ethan Danahy from Tufts university
(Research Assistant Professor)
LEGO MIND STORMを利用したCreativity発掘ワークやデザイン工学の視点から課題解決策を生み出す方法・思考法を学生向けに指導している。
STEM教育という言葉は最近よく耳にしますね。STEMはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)のそれぞれの単語の頭文字をとった教育分野を総称する語です。その名の通り、科学・技術・工学・数学を土台として展開する教育です。特にアメリカではそのような舞台で活躍する人材を育成する戦略が積極的に行われています。今回の研修では、Taktopiaと設立当初からの付き合いがあるタフツ大学のDr. Ethanにお越しいただき、STEMをつかったワークショップを行いました。
ここでは、LEGOブロックを使い自分たちが課題としていること、そしてその解決策を説明するワークに挑戦しました。頭でイメージしていること、口頭で議論していることを可視化し説明することは、チームの考え方を整理するのに非常に有効でした。
LEGOブロックは組み合わせが無限大、決まった正解がないので、生徒さんにとってはものの捉え方や考え方の多様性において新たな気づきがあり、個性とクリエイティビティが発揮される時間になったようでした。
◆起業家や現地ワーカー、大学生の前で最終プレゼン(ビジネスピッチ)
さて、プログラムも最終日。いよいよミッションを達成する日です!
これまで一生懸命考え議論を重ね準備してきた自分たちの渾身のビジネスアイディアを地元アントレプレナーやワーカー、大学生たちの前でプレゼンします!
チームは全6チーム。持ち時間は1チーム5分。プレゼンは各チーム工夫を凝らしていました。劇をするチームもあれば、自分たちのアイディア(商品)をCMに見立てた動画を作ってきたチームも!限られた資材を創造性豊かに使いこなし、プロトタイプ(試作品)をよりリアルに近づけて作ってきたチームもありました◎
彼らは、事前研修からアンケートなどで顧客分析、既存の商品やサービスなどの調査を重ねてきました。さらに、現地でも聞き込み調査を実行!地元の方や学生さんへインタビューを行いデータのクレディビリティを高め、プレゼンで有効に活用していました◎
各チーム、大人顔負けの工夫を凝らしたプレゼンに講評者の方々も真剣に聞き入っていました。プレゼン後の質問は、予想していたものから予想外のものまで様々ありましたが、ばっちり答えていました◎
やりきった感満載のチームや、悔しそうにしているチームなどなど様々でしたが、
全チーム全力でミッション達成!!!!
さて、ここからはドキドキフィードバックタイム!
評価項目に沿い行われる公平で厳正なる審査の結果、選ばれるのは上位3チーム。
今回の優勝チームは、「ペットと快適に移動したい」という気持ちから生まれた『犬蔵』というペット用のキャリーケースを開発したチーム!パチパチパチ
悔し涙を見せるチームもいくつかありましたが、どの生徒さんもその表情はとても力強く真剣で達成感に満ちていました。(出発前の表情と全く違います!!)たった10日間の研修で生徒さんたちは10年分の成長をとげたような感覚でした…。
そしてそして、最後はなんと、、サプライズで私たちTaktopiaチームへ歌のプレゼント😭もう全員号泣です。。。
毎回私たちの予想を上回る成長をみせてくれる生徒さんたち。
この研修を乗り越えたみんなはちょっとのことにはへこたれない力強さと自信を手にしたはず。チームで意見がぶつかり涙を流したことも多々ありましたが、協業することの意義や大切さも体感しましたね。
私たちも一緒に成長させてもらっています!これからもみんなのことを応援しています! 🙂
みなさん、本当にお疲れ様でした!
P.S. 日本帰国後もビジネスコンテストに出場を決めたチームが半数くらいいて、ちょこちょこアドバイスを求め連絡をくれたり、さっそく来年の後輩たちに向けて今度は自分たちが事前研修から参加します!宣伝したい!と名乗り出てくれる子も◎嬉しい限り:)またみんなに会えるのを楽しみにしていますよ〜◎ ファイト〜〜!!