【FutureHACK 2018夏 申込開始!】前年度参加者インタビュー

今年の夏に大盛況で終えたFutureHACK2017(以下FH)!いよいよ12月より来年夏の募集が開始します。

世界の学生とハンズオンで学ぶアントレプレナーシップブートキャンプってどんなもの? FutureHACKで何が学べるの?雰囲気を知りたい!
そんな声にお応えし、参加者インタビューを行いました。

さぁ、君のグローバルリーダー・デビュー戦はいつにする?

インタビューをした参加者:平田美桜さん(参加当時:堀川高校2年)
トビタテ奨学金を得てプログラムに参加

平田美桜さん

インタビュアー:白川寧々(MIT bootcamp公認講師)

ー美桜は、ボストンに来たのが初めてではないですよね?(以下白川コメント青)
そうですね。実はこの春に、学校主催のプログラムでボストンに来たばかりです。学校の授業の一環で、私はアメリカの受験システムについて研究していたのですが、ボストンに訪れた時、すごくこの街に惹かれました。

 

ー講師だった自分で言うのもあれだけど、ボストンでアントレプレナーシップをやるって言うファンキーなプログラムを選んだ理由を教えてください(笑)。
まず、私にとって一番大きかったポイントは、実際MITMBAやブートキャンププログラムで行われているような本物の講義を聞いて学ぶことができると言う点でした。

私は、自分の解決したい問題と関連する、アメリカの教育システムについて研究したい気持ちが強くて、そのためには本物の講義というものがどういうものか知りたくて、このプログラムを選びました。

ー当初のイメージとは相当違うプログラム体験になったと思うけど、どうだった?
そうですね!(笑)いろんな意味でマインドセットが塗り替えられましたね。

例えば、自分の興味分野一つとっても、「日本の教育を改善するためにアメリカの教育のいいところを学ぼう」と思って来たのですが、自分はこれまでいい面しか見てなかったな!と。

寧々さんとの雑談やアメリカ人のクラスメイトとの会話を通して、例えば世界的に優れていると言われているアメリカのAO(アドミッションズ・オフィス)、全面的評価のシステムも、あまり褒められた事情で始まったわけではない歴史的背景があった。アメリカの高校生も、自分の大学受験システムを変えたいと思っているとか、現地で生の声を聞かないとわからないような世界の全体像などが見えて来たんです

 

ーしかも、それを知り衝撃を受けてたのは、プログラム始まる前夜とかだよね?
そうですね(笑)。最初から衝撃的でした。

プログラム前夜から交流は始まる。写真は17歳IT会社社長Sashaによる有志のコーディングレッスン
プログラム前夜から交流は始まる。写真は17歳IT会社社長Sashaによる有志のコーディングレッスン

ー実際にプログラムが始まってからはどうでした?例えば参加してもらったFHの第2期は7カ国から36名ほどの参加者がいました。その中からチームを編成し、問題解決するアイデアを練り作り発表して、という流れになったわけだけど。
チーム作りは悩みましたねぇ(苦笑)。私が取り組みたかった問題は、教育なのですが、その興味が一致する人たちと、一緒に仕事をしたい人たちとの間で揺れて。

最初に来た時は、高校生のプログラムだし、チームは勝手に決めてくれるものだと思ったんですよ。

けれど、寧々さんやJoeyは、
自分が仕事をしたいと思う人や同じパッションを持つ人を自分で口説いてチームを作るとこからがアントレプレナーシップだ!と宣言した。

そこからチーム作り大会が始まって、
「ああこれが、本場で本物のアントレプレナーシップ学ぶってことなんだな!予定調和じゃないんだな!」と思ったのが、すごく印象的でした。

最終的に私のチームは、教育ではない問題に取り組みました。その中でも自分の価値や立場を確立したり、苦労しましたけど(笑)、すごくいいチームを作ることができましたとは思ってます!

FutureHACKのチーム作りは大人によるアサインではなく、参加者それぞれが働きたいと思う人間をリクルートする制度である。
FutureHACKのチーム作りは大人によるアサインではなく、参加者それぞれが働きたいと思う人間をリクルートする制度である。

ー何気に美桜さんのチーム優勝しているし!補足すると、FHは最初の3日間にデザイン工学のワークショップで、レゴマインドストーム、3Dプリンター、マイクロビッツやプログラミング、Arduinoなど、Makerとデザイン思考スキルをこれでもか!と詰め込みます。

はい。その各スモールプロジェクトではランダムにチーム分けを行い、参加者は後ろに控えるチーム編成の参考にします。一緒にワークに取り組み発表を繰り返す中で各参加者の力量や興味が見えて来たところで、チーム作り大会を公式に行うという流れです。

最初の3日は、Ethan Danahy教授によるデザイン工学特別ワークショップ。ここで問題解決思考とデザイン思考を鍛えると同時に、チームを組みたい人を見定めるチャンスの期間でもある。
最初の3日は、Ethan Danahy教授によるデザイン工学特別ワークショップ。ここで問題解決思考とデザイン思考を鍛えると同時に、チームを組みたい人を見定めるチャンスの期間でもある。

—具体的にどんなチームだったか聞かせてください!
どこまで言ったらいいんだろうっていうくらい濃いチームでした。笑。
チームメイトは、中国系アメリカ人のPei、インド系アメリカ人のVishal、同じ日本人のリョウタ、そしてマレーシアから来たScottと京都人の私で合計5です。

私は最初、すごく自信がありませんでした。Peiと私は仲が良かったので、お情けで入れてくれたのかなと(笑)。

それまでのテックワークショップでいい成績を残したわけでもないし、英語もうまくないし、「みんながこの人と働きたいだろうな!」って思う人物像じゃなかったと思うんですね。だから、チームの中で、私だけ足手まといになったらどうしようと不安でした。

 

ー絶対そんなことなかったと思いますけどね!(笑)。私から見ても、美桜は初日から「英語自信アリマセーン」とか言いながら、英語しか話さないバラバラなグループに自分から飛び込んで行って、友達作って笑って話に花を咲かせて。ピュアな英語力と関係なく仲良くなるスキルは立派な実力経験上、そういう子は色んなチームに誘われます。人柄って大事なのよ。
いやいや、大変でしたよ。笑。私以外の日本人、英語ペラペラな子が多かったじゃないですか!

—(注:本当にペラペラなのは15人中2名ほどでした)

日本語以外の言語をみんなが喋るのが普通、という環境が生まれて初めてで、それがものすごく衝撃的でした。

そんなこんなで、最初はすごく緊張していたんですが、ルームメイトがAnkitaというインド系アメリカ人の女の子で。

ーあの子か!それはまた面白いルームメイトを引き当てたねえ。
そうなんですよ!Ankitaはすっごい積極的に私に話しかけてくれて。彼女もたまたま日本が大好きで優しくしてくれたので、私も自分から行こう!と勇気が出ました。

ーちなみにこのAnkitaという女の子は、インド系アメリカ人で、ニューハンプシャー州の郊外に住んでいるんだけど、相当面白いです。

美桜のルームメイトのスーパー女子高生、キタ(Ankita)。 インド系アメリカ人で、16歳なのに自分のNPOを持っていたり、日本語がペラペラだったり、クイズ大会でテレビ出演したりしている。
美桜のルームメイトのスーパー女子高生、キタ(Ankita)。
インド系アメリカ人で、16歳なのに自分のNPOを持っていたり、日本語がペラペラだったり、クイズ大会でテレビ出演したりしている。

—まず、アメリカの高校生としてすごく優秀。まだ16歳で高校1年生なのに、ハーバード大学で数学の授業を取っていたり、地域の子供達にSTEMを教えるNPOの理事として活躍していたり、クイズ大会のファイナリストとしてテレビに出ていたり。ただ、このこのもっと面白いところは、独学で日本語がペラペラなところ!会話力がすごくあるだけじゃなくて、なんと漢字が3000字も読めるんです。日本の大学生レベルの文章が読めたりするからすごい子なんです。

えー!そんなに凄かったんですか!?キタ(Ankitaの日本語名)は。

ーええええ?今知ったの(笑)!あの子も謙虚だからね。笑
一番はじめに印象的だったのは、キタとは音楽の趣味が合ったんですよ!持って行った本も、たまたま外国文学だけ持って行ったんですけど、キタは全部知っていて、すぐ仲良くなれました。

外国人のルームメイトというの自体が初めてですよね。
初めてですね!外国人とここまで濃い交流を持った経験は今までなかったです。

私が日本で通う学校に交換留学生として来る学生はいましたが、クラスの中にいるだけ。あまり喋る機会もないですし。ルームメイトは接触度が全然違いますからね。

ー今回、色んな国から来た同年代と濃い接触を持って、特に印象深かったことは?
それぞれの国に対するステレオタイプ的なイメージが全部覆されました。
中国とか、アメリカとか、アジアとか、メディアから流れて来るイメージしか今までなかったんです。

アメリカ人も、そもそも移民家庭の子が多くて、「生粋のアメリカ人」てものが特に存在しないと知った。
中国も、日本のメディアからは強烈なイメージが流れて来ますが、中国は広くて色んなところから来ている子たちの個性も全然違うということを知りました。
このプログラムに来た同年代たちは全員個性的だったので、最後の方は国がどうとか、割と忘れて仲良くなりましたね。

あ、でも、バックグラウンドの違いで生活習慣や価値観が違うことは面白かったかも。

 

ー例えば、アメリカ人の価値観で、一番びっくりするところは、初日から遅くまでパーティしているところだと思うけど(笑)。私も、アメリカの大学に行ったばかりの頃は、アメリカ人がみんなそんなんで、「ついていけない!」と思ったものだけど、思い切って飛び込んでみると案外友達がたくさんできたりする。美桜はどうでした?
あれはびっくりしましたね。初日はパーティが行われているとも知らずに寝ちゃってたんですけど。

翌日から、ワークショップで疲れてるけどみんなで集まろうって誘われて、行って見たらすごく楽しかったです。みんなノリノリでダンスしてて。色んな子の色んな面が見えて来たのもこういうイベントを通してでした。
アメリカ人がパーティピーポーだというのはステレオタイプ通りでしたね!
けれど、あれでみんな仲良くなりました。

自然と発生するダンスパーティー
自然と発生するダンスパーティー

ーFutureHACKでは、そういう風にみんなが遅くまで話したりダンスしたりするのは敢えて止めない方針なんです。

それというのも、「本気のアントレプレナーシップが難しいから」。

本気で何か世界をちょびっとでも変えるアイデアを考えたり、社会と擦り合わせながら実行したり、今までなかったものを作流ということは大人でも難しい。エネルギーがいることなんですね。大人も先生も偉い人も投資家も、みんなそう。誰も答えを知らないところで答えを探すことだから

だから、それを実行する参加者の皆さんのことは、大人として扱いたかった。高校生で起業して成功している人間もたくさんいる。全てそこは自己責任だということを知って欲しかった。大人はアドバイスするけど、強制はできない。だからチームも完全自由にしたんです。

プログラムが本気で始まると、例えば「明日までにプロダクトのコマーシャル作って来い」というような、きつい課題が出て、チームがみんな夜明け前まで頑張ることはざらにあるから、メンバーと仲良くなるのも、遊べるのも今のうちだよという意味もありました。笑。

なるほど。そうだったんですね。確かに遅くまで騒いだ子とは仲良くはなりました!

ーアントレプレナーシッププログラムが始まってからは、どうでした?
講義で言っていることは大体わかるんですが、言語の壁はやはりあって、細かいニュアンスの理解に追いつけなくて、もどかしい思いをしました。

内容に関しては、例えば「見せ方」

「何かを売るには顧客からどう見えるか考えなきゃいけない」「一つ一つプロセスにのって会社やプロダクトを作っていく」起業家や投資家、個々のストーリーが生で聞くことができ、知識ではなくプロセスを学べて、それがアントレプレナーシップなんだなと実感しました。うまく言えないんですけど、「ずっしり」来ました。

ーまさに腹落ちだね。笑。我々がアントレプレナーシップを「全てのティーンエイジャーに教えること」を声高に提唱しているのは、起業家を育成するのはもちろんですが、何も全員が会社を作れと言っている訳ではありません。(まあ、その需要も増えて来てはいるけどね。)

今の社会変革や働き方、技術革新のスピードからすると、いわゆる「普通の子」でも、数年後会社や組織に入って「マニュアルにないような大人世代が誰もやったことがない仕事をやらされる確率」はとても高い。実際、10年前、20年前と同じビジネスを淡々とやっている組織なんてあまりないですよね。

その時に、上の人の言うことを聞くだけではなくて(だってその上の人も答え知らないし!)、価値を産み出す動き方、考え方ができるようになっている意味はすごく大きいと思うからこそ、今からアントレプレナーシップを若い世代に学んで欲しいと思っています。

具体的な知識とは違うけど、ここで学んだこと、人生で使えそう?

絶対使えるどころか、使わないとダメだと思います!笑。

例えば、新しい会社を作る、とかではなくても、新しい提案を通してもらいたい時のプレゼン一つにしても、今まで全て「なんとなく」でした。

それを、「この6つのステップを踏めば、説得力あるきちんとしたプレゼンになる」ことをFH、物事は全部「相手目線」で考える視点とそのやり方とか、全てを論理的・体系的に教えてもらえたのがすごく良かった。目から鱗でした。

 

ーデザイン工学をタフツ大学のDr.Eから学んだけど、それはどうでした?

工学WS
タフツ大学CEEOセンター及びLEGO社契約教授、Dr.Ethan Danahyによる、クリエイティビティ全開のワークショップ


生まれて初めて、チームでやるクリエイティビティってこう言うことか!と、これも目からウロコでした。

ツールと使い方を渡されて、さらに課題を渡されて、あとは「チームで自由に手を動かして作って発表!」と言うのが、学校では一度もやったことがない学び方でした。

使ったことのない脳みそフル回転でしたね!

ーゲストスピーカーをボストンの起業家や投資家の中から毎日呼んで来たけど、誰が一番印象的でした?
Orai創業者のDanishですね!

パブリックスピーキングアプリOrai創業者、Danish氏。本人は人前で話すのが大不得意だった経験からこのアプリを開発している。今はものすごく上手だ。
パブリックスピーキングアプリOrai創業者、Danish氏。本人は人前で話すのが大不得意だった経験からこのアプリを開発している。今はものすごく上手だ。

ーDanishは、パブリックスピーキングが苦手だったという自分自身の経験から、携帯を相手にパブリックスピーキングを練習できて、AI(人工知能)で全部フィードバックをもらえるアプリを作った人ですね。
パブリックスピーキングのアプリの創業者なだけあって、プレゼンのうまさが圧倒的でしたね。この人の作ったアプリなら、絶対効くに違いない!と。笑。

起業家って自分のアイデアの体現者であるべきなんだなと。

ーそうだね。Oraiの全チームメンバー、パブリックスピーキングが上手くあるべし!と言う社訓もあるらしいよ。
喋った言葉を録音だけでなく文字起こしする機能もあるから、英語のスピーキングツールとしても使えるかなって。あとで使います笑。

 

ー個人的には、TOEFLのスピーキング練習はあの無料アプリだけで足りると思う。自分の発言のスクリプトが読めるのと、発音がおかしかったらスクリプトが上手く出ないのとで、すごくいい練習になるでしょう。

あと、自分の中で大きかったのは、私は学校でも探求学習で何かを研究する機会は多々あるんですが、課題設定(問題提起)をしたらそれで終わり。問題解決を具体的にやる方法やマインドセットを学んだことがなかったとFHを通して気づいたことですね。

例えば、身近な問題は、同じく身近な方法で解決に導くことができるという発見は大きな気づきです。

何か問題がある!じゃあ、アプリを作ろう、とか。そういう考え方のプロセス、選択肢、自分は何も知らなかったなって。アプリの作り方もウェブの作り方も。

自分たちが具体的にギリギリまで動いて何かを解決するというマインドセットも方法だって今まで知らなかった。それらを学べて、自分たちが解決していい側なんだって実感できたのが本当に良かったです。

ギリギリまで解決に導くように動くのがアントレなんだなって。

ーそれはすごくいいポイント!気づいてくれて嬉しい。君たちのチームが優勝したのも、プレゼンが素晴らしかったからだけではなく、動いているアプリ、具体的なお客さんのイメージ、その予算を全部提示できたから。「あ、これは実現しそうだな」とジャッジに思わせたところが大きいと思う。

 

—FutureHACKは「こんな商品あったらいいよね♪」みたいなキラキラしたプレゼンをするチームを評価したいわけではなく、どれだけ泥臭く(笑)本物のお客さんをインタビューして、自分たちの答えにたどり着けたかとか、どれだけ実現性とイノベーションのバランスを取れているかとか、非常に本物志向なんですよ。

「チームと実行力とカスタマーがないと、アイデアは一番無価値だ」とBill Aulet教授の受け売りでもあるんだけれど。

いいチームワークがないと、組織に縛られていないスタートアップのアイデアなんか脆く崩れる。実行力がないと机上の空論だし、カスタマーがいないとそもそもビジネスとして価値がない。そのバランスをとりながら自分たちの理想を実現するという冒険をFutureHACKでは体験して欲しいと思っているんです。その実現力そのものを、MITでは教えようとしているからね。

MITBootcamps公認講師、白川寧々による講義。 MIT24Stepsという、MBAやBootcampで教えられているアントレプレナーシップの手法を元にしている。
MITBootcamps公認講師、白川寧々による講義。
MIT24Stepsという、MBAやBootcampで教えられているアントレプレナーシップの手法を元にしている。

せっかくなので、チームのアイデアを教えてください。

チームが選んだ課題は、「自殺者をいかに減らすか」。チームメンバーの何人かが、課題がらみで少しショックな体験をしたことがあり、若者のメンタルヘルスと自殺への関心が強かったんです。

最初に出て来たチームのアイデアに対しては「解決になってないんじゃないか」と自分の中ですごく疑問があって、意見を言いたかったんです。

しかし、自分以外は全員英語のネイティブに近いメンバーだったので、議論がすごく白熱するんです。すると、「理解する」「意見を考える」「意見を言う」のプロセスをゆっくり踏んでいたらすぐ置いていかれてしまって(笑)。

自分が提案したいことがあるとまた出遅れてしまって、どうしたらいいか悩んだんです。そこで、あらかじめ伝えたいことを図解してメンバーに見せたり、言葉ではない方法で表現したりしたら、みんな真剣に受け入れてくれた。最後の方はチームの一員として貢献できたかなと思います。

ーそこらの葛藤は付き合ったからよく覚えているよ。笑。
実際、コミュニケーションは言葉の流暢さだけではないし、白熱する議論だけでもない。いつかできるようになって欲しいとは思うけどね。

例えばアイデアの図解は、デザインシンキングでも用いられていて、「白熱して議論してるけど、みんな言いたいことは同じだった!」みたいな。いわゆる「時間の無駄を省略できる方法なので、議論の場では英語力よりも図解のスキルの方が有利に働く場合もあるんですよ。

私が美桜がすごいなと思うところは、英語が通じないなら、深夜2時くらいまで自作漫画を書いてチームのみんなが納得するまでぶつかる根性だと思う。チーム内の意思疎通がうまくいかなくて諦める子もいないわけじゃないから、並大抵の根性ではないなとすごく評価してます。

具体的に、美桜がチームに一番貢献できたポイントはなんだと思う?
私は、白熱した議論にどんどん参加することは難しかったんですけど、逆の方法で、聞くことに徹しました。

一度議論が間違った方向に進んでしまうと、白熱するがゆえに、どんどん進んでいっちゃう。そこで「ちょっと待って、それ本当にそうかな?前提あってる?」とツッコミを入れて軌道修正する役割ができたかなと思います。

ただ、英語力の問題で止めるのが遅いんですけど!(笑)。

ー確かに!止めるのが遅かった件は、このチーム、CMを作る課題で製作に10時間くらい要した力作を出してきたにもかかわらず、要点が伝わらずに講師陣から「ボツ=作り直し宣言されたやつだよね。
そうです(苦笑)。そのあと、自作でCMの流れの漫画を描いて、チームみんなにピッチして。

漫画のネームみたいな感じですね。CMの制作会社も実際その流れで作っていくってどこかで知っていたので。恐る恐る提示してみたんですけど、みんなすごくいいよって言ってくれて。

美桜の所属チームTruffleは、日本の自殺者を減少させるためのアプリを開発し、日本の企業人事課への売り込みも実現させている。
美桜の所属チームTruffleは、日本の自殺者を減少させるためのアプリを開発し、日本の企業人事課への売り込みも実現させている。

ーちゃんと採用させたのがすごいよね。美桜は、将来もグローバルチームで働く機会がきっとあると思うけど、どんな風にこの経験を活かしたい?

みんなそれぞれ思惑が違うけど、言わないとわからないし、言っても伝わらない!のが難しかったんですね。仕事をするスタイルもみんな違うから揉めたりぶつかったりとか。どうやってチームワークを形成するかという決まりを作ることが大切だと感じました

自分たちの中で、どんなチームにしたらいいかを少しずつ積み上げて、みんなが自分を殺さないように共存していく感覚を得られたのは大きいと思います。

ー最後に、このFutureHACKの参加を通して、自分の中で一番変わった点を教えてください。

言語の壁があっても、参加者みんながそれぞれ個性を出し切ったプログラムでした。世界のどこからきていても、ここに来る人たちはみんなしっかりした自分というものを持っていて、「じゃあ、私はなんなんだろう」と自分に問いかける機会がすごく多かったです。

だから、次に会う時には、「私はこういう人間で、こんなことをやってきました。こういう立場に立っています!」とちゃんと言えて、みんなに成長した姿を見せたい。

あと、海外受験は本格的に選択肢に入れようと思いました。海外の大学に行ったら、今は見えていない別の選択肢や広い視野が得られると思ったので、今後も頑張って行きます。

ー素晴らしい。今後も応援させてください!

 

Future HACK2018 Summer in BOSTONの公式サイトはこちら
説明会も2017年12月23日開催決定!

★2018年度企画説明会★
日時:2017年12月23日(祝) 10:30~12:00
場所:新宿三井ビル25F
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※ 2018年1〜3月にも開催予定です。
※トビタテ留学JAPAN!への出願を検討中の方は、12月日程へのご参加をオススメしております。