【英単語マスターへの道】おもしろ語源 Vol.8

こんにちは、嶋津幸樹です!

かなり間が開いてしまいましたが、面白語源ブログ再開します!

前回はport「運ぶ」の語源を紹介しました。

portから派生した地名Portugal「ポルトガル」やPortsmouth「ポーツマス」、Portland「ポートランド」などを扱いましたね。

記事の最後に出題したクイズのEcuador「エクアドル」の語源は「等しい」でした!

それではなぜEcuadorが「等しい」という語源なのでしょうか?

Ecuadorという国名はEcuadorに通るEquator「赤道」から来ています。

Equator「赤道」は地球を等分している線なので「等しい」という語源Equをもつのです。

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それでは、equ「等しい」という語源を持つ代表例をみていきます。

数学で出てくる「=(イコール)」

これはequal「等しい」「平等な」です。

名詞形はequality「平等」で、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)のひとつにある gender equality は「男女平等」ということになります。

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他にも国連のSDGsの目標にはequality of educational opportunity「教育の機会均等」などがあります。

ちなみに、equalityの反意語はinequality「不平等」なので、「所得の不平等」income inequality です。

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次に、口語・書き言葉に関わらずよく使われるequivalent「相当な」

equivalent of A is Bで「Aに相当するものはB」

A is equivalent to Bで「AはBに相当する」

と、後ろにつく前置詞をof からtoに変えることで全体を言い換えることができます。

例:

・The equivalent of 100yen is almost 1 US dollar. (100円に相当するのはおよそ1ドルだ)

・100 yen is almost equivalent to 1 US dollar.(100円はおよそ1ドルに相当する)

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さらに、=(イコール)で結ばれた数式であるequation「方程式もequ「等しい」が語源です。

ちなみに、足し算、引き算、掛け算、割り算はそれぞれ英語で

addition, subtraction, multiplication, division と言います。

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分数はfractionです。5分の4(4/5)は four-fifths (a fifthつまり、 1/5が4つあるということですね)

や3分の2はtwo-thirds(a third 1/3が2つ)のように言うのが一般的ですが、

数が大きくなると「<分子> over <分母>」という言い方もされます。

例:451分の360 (360/451)読み:360 over 45

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他にも、ゲーム理論で有名なNash equilibrium「ナッシュ均衡」

数学者ジョン・ナッシュにちなんで名付けられたゲーム理論のひとつです。

このequilibrium「均衡・平衡」もequ「等しい」が語源です。

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最後に、adequate 「十分な・適切な」の語源もequです!

adequate to the occasion 「状況に適切な」

adequate sleep「十分な睡眠」

adequate number「十分な数」

などがあります!

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それでは、ここで問題です!

equalといえば、数学で使いますが、それに関連して「計算する(calculate)」の語源は何でしょう。

単語を語源から覚えてみたいと思った方は、この本をチェック♪

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