タクトピアプログラムでの「原体験」をきっかけに海外大進学!伊藤弥季南さんインタビュー

 

タクトピアの最初の海外研修に参加し、以降複数のプログラムでスタッフとして携わってくれたほか、タクトピアのインターンとしても働いてくれた伊藤弥季南(みきな)さん。研修をきっかけに海外大学に興味を持ち、この度見事USC(南カリフォルニア大学)建築学科に合格してこの秋から2年間大学院で学びます。

研修に参加したことで起きた自身の変化、海外大を目指したきっかけや準備、今後の目標などについて、弊社代表の長井がインタビューしました。

 

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〜きっかけは海外研修での「圧倒的な原体験」〜

まずは南カリフォルニア大学大学院への進学おめでとうございます!

 

ありがとうございます。

 

大学に通いながらの進学準備大変でしたよね。具体的に何を準備しましたか?

 

TOEFL、GRE、学部成績表、推薦状、志望理由書、ポートフォリオ(学部で作った作品集)を準備しました。本当に大変でした…。それからアメリカの大学は学費が高いので奨学金も受けまくって、結果JASSOで奨学金を獲得しました!

 

JASSOですか、素晴らしい!専攻は何ですか?

 

建築です。子供のころから物を作るのが好きでしたし、小学生のときに家族でイギリスに行った際に、日本と異なる街並みを見て都市・街って面白いなと思ったのがきっかけなんです。自分がデザインしたものが、大きなスケールで建つことが面白いしワクワクするんです。

 

ボストンツアーのときも建築に興味があるって言ってましたもんね。すごく印象に残ってます。

 

そうですね。ボストン研修のときにMITメディアラボの方から「メディアラボは建築学科の研究所だからおいでよ」と言われたことをすごく良く覚えてるし、実際この経験があったから海外大学進学という選択肢があることに気づきました。

2015年ボストンツアー

 

なるほど。建築専攻で海外大学を目指したのはなぜでしょう?

 

高2のときにボストンツアーに行って圧倒された記憶が忘れられなかったのが大きいですね。学部から海外大学に行くことも考えてましたが、成績の問題や家族の意見もあり時期尚早だと感じました。さらに、建築を学ぶ上で必要なことを考えたんです。日本で将来働くとしたら、日本の風土や地震に備えた構造など日本特有の物事をまず学ぶことが必要だと思いました。学部は日本、大学院で海外大学で学ぼうというのを高校生の時から考えてました。

 

〜建築x教育で学びの「場づくり」を〜

USCでは建築の中でもどのようなことを学ぶ予定ですか?

 

一言で建築と言っても実は様々な分類があって、デザイン系、構造系、歴史系、環境系などがあるんです。その中でもわたしはデザイン系をずっと学んできて、その分野で卒論も書きました。最終的にデザイン系の中で更に専門ができたんですが、それが教育なんです。これは完全にタクトピアとハバタクの影響です(笑)。保育園や幼稚園が他施設(例えば高齢者施設や小学校、地域に開かれたカフェなど)と複合するときに、どのように境界面を作るとお互いが過ごしやすく、かつ交流が活発になるのか、といった研究です。建築と教育の融合は考えただけでワクワクします!

 

なかなか興味深いですね。「場づくり」という点ではハバタク、タクトピアとは通じるところがありますね。

弥季南さんはボストンツアーやNativeMindに参加してくれただけでなく、運営スタッフとしても関わってくれましたよね。タクトピアプログラムに関わって変化したことは何でしょう。

 

最初のボストンツアーでは海外大学への憧れが生まれました。その後寧々さんと出会って、海外大学進学を実際に「選択肢」として捉えられたことが大きいです。そして「英語を自分を表現するツールとして使う」という意識変化が出たことも大きいです。このおかげで英語に対する取り組み方が大きく変わったんです。

運営スタッフとしては、ほんの短期間で中高生の顔つきがみるみる変わっていくのを目の当たりにしたことで、教育の力と可能性を感じることができたのが転換点になりました。

運営として参加した2016年白熱イングリッシュキャンプ
運営として参加した2016年白熱イングリッシュキャンプ

 

間近で中高生の変化を感じると圧倒されますよね。将来の目標は何ですか?

 

まず何と言っても建築家になること!そして、教育施設の複合化の研究を活かした建築デザインもしたいし、ずっとオーケストラで演奏してきたのでコンサートホールも設計したいですね。

 

コンサートホールいいですね!バッハを研究した身としては、みきながデザインしたコンサートホールでバッハの演奏をしてもらえたら言うことなしです(笑)。

 

あはは(笑)がんばります。

タクトピアもハバタクも「学び」をデザインする4つの視点として「Activitiy、People、Space、Tools」を掲げていますよね。建築家として「Space」の視点から「Co-creative World」の実現に向けて何ができるのかを模索していきたいですね。

 

最後に、今の中高生にメッセージをお願いします。

 

まだまだ海外大を目指す学生は少なく、周りに仲間がいないと自分の選択や未来を不安に感じると思います。でも他の人がやっていないことをやるのは絶対楽しいはず。やりたい!と思ったことは我慢せず、諦めず、努力し続けることが大事だと思います。応援してます!

 

キラキラした目で話をしてくれました
キラキラした目で話をしてくれました

 

弥季南さん、どうもありがとうございました!すでに渡米し充実した学生生活を送っているようです。近い将来、教育x建築で一緒に学びを創る日を楽しみにしてます!